皆さん、こんにちは!福山市を中心に自由設計×低価格×高性能な注文住宅を
建築瀬戸内casaです。
久しぶりの投稿となり大変申し訳ございません。
気が付けば少しずつ寒さもやわらぎ、日も少しずつ長くなり気温も
温かくもなってきました。
今回はこれまで投稿させて頂いたW様邸の上棟作業の様子を見て頂きたいと思います。
「上棟」とは
主に木造住宅の建築において躯体となる柱や梁などの骨組みを順番に組み立てて行き
、屋根の一番上の部材である棟木と呼ばれる木材を取り付ける事です。
「棟上げ」「建方」「建前」という言い方もされます。
大勢の大工さんが集まり1日で柱、梁、屋根などの骨組みが出来ていく日です。
施主様にとってその日しか見る事の出来ない特別な1日です。
こういった特別な景色こそが注文住宅ならではの特権になると思います。
また私たちからしても施主様のワクワクしている姿を見る事が出来る
特別な1日です。
ただし、その特別な景色を見る上で1つ気になることがあります。
「もし棟上げの日に雨が降ったらどうなりますか?」という内容です。
施主様からもよくご質問をいただきます。
私たちも棟上げの1週間前ぐらいからは普段以上に天気予報を確認します。
もし当日に雨が降った場合は
「当日に柱を1本だけ建てて翌日以降の作業の中で棟上げを行います。」
多少の雨であれば問題がないと思われます。
建築に使われる材料はしっかりと乾燥させているため、雨などの水分を吸収しにくく
少しくらいの雨なら上棟を行う場合もあります。
また地域や文化にもよりますが、「上棟の日に雨が降った家は火事にならない」「幸せや福が降り込む」「雨降って地固まる」など様々な縁起の良い昔からの言い伝えがあります。
なので、個人的には悪い事ばっかりという訳ではないと思います。
ただし実際には、職人さんの足場がすべりやすくなったり、施主様が昼食を準備される場合は
その予約や準備、段取りの判断やタイミングが難しくなります。
話がやや逸れましたが
迎えた棟上げ当日は天候にも恵まれて絶好の上棟日和となりました。( ´∀` )
朝早くから大勢の大工さんに駆けつけて頂いて、朝礼、施主様からのご挨拶、4方清めを行い、
定刻になってから一斉に作業に取り掛かり始めました。
まず1階部分の柱を土台(基礎の上に緊結して建物の土台となる水平の木材です)にはめ込んでいき、
その柱の上に梁(柱の上に掛ける水平の木材)を掛けていきます。
そうして屋根の頂部(棟木)に向かって木材を組んでいきます。
棟梁となる大工さんの指示で各大工さんの作業内容が分担されます。
柱をたてる人、梁を上から掛矢(木製の大きなハンマー)で叩き柱に組む人
レッカーさんとの無線を使ったやり取りで次のどの梁を使いどこを組んでいくか段取りする人
柱や梁の垂直・水平方向を確認し仮筋交いで固定する人
構造金物を取り付ける人など、この他にも様々な作業や工程があります。
特に棟梁は全体の進捗状況を確認しそれぞれの大工さんに適切な指示を出し進めながら自らも
作業していく本当に大変な仕事です。
私自身何度もこの棟上げの作業に立ち会って来ましたが、何度見ても息の合った大工さん同士の連携
チームワークは抜群であり毎回感動します。
私も微力ながら次にレッカーで吊る材料をバンドで縛ったり(玉掛け)、金物を取付けたり、ゴミ拾い
などを行い、不備などがないか確認し納まり等の確認を行っております。
前日までは土台と足場だけだったのに、棟上げ1日で家の形になっている姿を見て施主様も
感動と興奮でとても喜んで頂けました。
そして施主様であるW様、休憩の度にたくさんの飲み物と差し入れ・おいしい昼食を頂き本当にありが
とうございます。
何度も打合せを重ねた家もいよいよ上棟したことで、ここから本格的な施工が始まります。
施主様に満足して頂ける家を瀬戸内CASA・各業者さん・職人さんと協力し一体となって造っていきたい
と思います。