家づくりを考えるとき、間取りや素材と同じくらい大切にしたいのが「光の計画」。
特に、やわらかく空間を照らしてくれる間接照明は、住まいの雰囲気を大きく左右する要素です。
まぶしくなく、でも暗すぎない。
そんな“ちょうどいい明るさ”を叶える間接照明の取り入れ方について、こだわりと工夫をご紹介します。
光の“あたり方”までデザインする

照明計画を考えるときは、「どこを明るくするか」ではなく、「どこに光を当てて、どう見せるか」に重きを置きました。
例えば——
- 壁を照らすことで、空間に奥行きを持たせる
- 天井をふわっと照らし、空間全体をやさしく包む
- 棚の中や家具の下からこぼれる光で、“抜け”をつくる
光が見えない場所からにじむように広がるその演出は、まるで美術館のような静けさを空間に与えてくれます。
「まぶしくないけど、暗くない」

間接照明のいいところは、視界に直接入らずに、周囲を明るくできること。
まぶしさを感じる照明は、長時間いる空間では意外とストレスになるもの。
だからこそ、視線の先に光源が入らないように、照明器具の位置や角度にも気を配りました。
色温度と調光にもひと工夫

照明の色味(色温度)にもこだわりました。
- リビングでは、温かみのある電球色
- 読書をする場所には、少し白っぽい中間色
- 寝室は、明るさを抑えたやわらかい灯りで
さらに調光機能を取り入れることで、朝・昼・夜、気分やシーンに合わせて光の量を調整できます。