皆さん、こんにちは!福山市を中心に自由設計×低価格×高性能な注文住宅を
建築している瀬戸内casaです。
前回投稿させて頂いた基礎工事の続きで、今回は土台工事の様子を投稿させて頂きます。
養生期間を経て、無事に基礎コンクリートが完成しました。
養生期間とはコンクリートが強度や耐久性などを含めた性能を発揮するためには、コンクリート
打ち込み時に水とセメントが混ざり合うことで発生する水和反応を適切に進行させることにより
必要な強度が出るまでの期間の事を言います。
重要な点として、水分を与え適切な温度を守り、衝撃や振動、有害物質からコンクリートを守る事が
必要となります。
気温が高い中で養生を行わずコンクリート中の水分が一気に蒸発すると亀裂などが生じ、そこから雨が
入り中の鉄筋が錆びて必要な強度が失われるなどの可能があります。
養生期間中は目に見えるような変化はあまりありませんが、それにより建物の荷重や振動に負けない
しっかりとしたコンクリートが出来上がっていきます。
さて表題の「土台伏せ工事」とは
あまり聞きなれない言葉だと思いますが、土台伏せとは建物の土台となる木を水平に伏せて
基礎と固定する作業を言います。
また、その上に取り付ける柱を固定し建物の荷重を基礎に伝える重要な役割を担っています。
土台と基礎を固定したら土台同士を大引という木材で繋げて、格子状に組んでいきます。
その後土台と大引きの間に床用断熱材をはめ込みます。
瀬戸内CASAでは「フェノバボード」を採用しています。
この断熱材は非常に断熱性能に優れた材料で、経年変化も少ない優れた材料です。
冬は特に足元が冷えてくるのでしっかりとした断熱施工を行い、さらに断熱材の隙間を
気密テープやコーキングなどで塞ぐことにより空気の流れを絶ち、快適に過ごす事の出来る
空間をつくり出す事が可能となります。
目に見えにくいような小さな隙間でも住宅全体で行えば膨大な隙間となります。
そこに手間をかけた丁寧な施工を行う事が重要だと考えています。
またこの断熱材は熱に強く、炎にあてても燃え広がりと言われています。
ただし、カットする時にポロポロと削りカスが出てくるので、事前の準備とカット後の
掃除をしっかりと行う必要があります。
![](https://setouchicasa.3door.jp/wp-content/uploads/2024/02/IMG_8488-1.jpg)
その後フローリングの下地となる1枚がタタミ1枚ほどの大きさの剛床材を敷きつめ釘を打ち込みます。
土台・大引きの上から直接に合板(剛床材)を張り付ける工法を「根太レス」工法と言います。
この根太レス工法は床面を一体化させる事により、地震や台風のときの揺れを抑えてくれる効果が
あります。
剛床を張っても大工さんの作業はまだ終わりません。
今度は上棟の時に使う柱や梁などの構造材を搬入します。
上棟開始時に一気に柱を立てて梁を組んでいけるように事前に材料を剛床の上に置いておきます。
上棟に使う材料を搬入し雨が入らないようにブルーシートで養生を行えばついに完成となります。
応援の大工さんを呼んで1日に材料搬入までスピーディーに全て完了させる大工さんもいれば
1人で作業を行いたいと黙々と動き2日または3日に分けて材料搬入までを行う孤軍奮闘タイプの
大工さんもいらっしゃいます。
色々とご説明させて頂きましたが、大工さんには体力的にとても大変な作業となります。
事前の天気予報を確認しながら他の工事との兼ね合いを確認します。
当日は重い材料を何度も運びながら作業を行い、雨や泥が中に入らないように気を配り、床下の隠れる
部分は特に丁寧に掃除を行います。
夏場は日差しからの逃げ場がない中での炎天下での作業となります。
私がこの作業を行ったらすぐに「腰が痛い」「肩が痛い」「疲れた」などとすぐに弱音を吐いてしまい
ます。
ただ自分でもそういった作業を行うことにより職人さんの日頃からの大変さが身に沁みます。
現地で一緒に作業しながら様々な事を教わり、時には叱咤激励を受けながらこなしていきます。
その1つ1つを長い期間積み重ねることにより職人さんと信頼関係が築けると私は思います。
話が逸れましたが
こうした大工さんの頑張りにより木造住宅工事は支えられています。
ほんとに大工さんありがとうございます。
この後の工事もよろしくお願いします
![](https://setouchicasa.3door.jp/wp-content/uploads/2024/02/IMG_8491.jpg)